医療ビッグデータ 第2章はじまる
異常な暑さに見舞われている今年の夏。
医療ビッグデータ企業にも熱い動きが続出しています。猫のタローが育った医療ビッグデータの業界、思い入れ深く、つぶやきます。
************************
◆8月25日
SBIホールディングスがメディカル・データ・ビジョン(MDV)株を追加取得(議決権ベースで最大5.35%追加取得)と発表。
************************
◆9月6日
NTTドコモが、インテージホールディングスの連結子会社化を目的とした株式公開買付け(TOB)を実施すると発表。
2012年4月には両社の合弁会社として株式会社ドコモ・インサイトマーケティング(以下「DIM」といいます。)を設立していた。
https://www.nihon-ma.co.jp/news/20230906_9432-20/
************************
◆9月8日
オムロン、医療データサービスのJMDCをTOBで子会社化(取得価格は最大で855億円)。JMDCはTOBに賛同し、同社の東証プライム市場への上場は維持される。
オムロンは2022年2月にJMDCと資本業務提携。これに伴い、オムロンは1120億円を投じてノーリツ鋼機からJMDCの株式33%(当時)を取得し、持ち分法適用関連会社としていた。
https://maonline.jp/news/20230908e
************************
これらのM&Aの目的は、明確で、いずれも新たなサービスを生み出すためのものです。そのため、いきなりのM&Aではなく、事前の準備がありました。
SBIホールディングスとメディカル・データ・ビジョンは、医療ビッグデータを活用した金融およびヘルスケア分野での新商品・サービス開発などの加速。
NTTドコモとインテージホールディングスは、インテージHDが培ってきたデータ集計・分析・可視化などのスキルやノウハウを取り込み、ドコモが持つdポイントクラブ会員約9600万人の顧客基盤から得られる豊富な行動データの利活用を促進。
インテージHDは、一見、マーケティング全般を行っている企業のイメージがありますが、株式会社インテージヘルスケア、株式会社協和企画、株式会社インテージリアルワールド、株式会社プラメドの4つの医療ビッグデータ企業を傘下に持ち、他のセグメントに比べて高い利益を稼ぎ出しています。
オムロンとJMDCは、オムロンの血圧計などのヘルスケア機器と、JMDCが持つレセプト(診療報酬明細書)・健康診断などに基づく医療ビッグデータを組み合わせ、予防医療や介護予防のサービス強化につなげる狙い。
今後、新たなサービスが生まれてくるのが楽しみですが、医療ビッグデータの黎明期にデータサイエンスに出会ったタローは、医療ビッグデータに関するビジネスが新たな時代に移行したことを感じました。
自分で集めた医療データを基に分析やソリューションを開発し自販するのが第1章だとすると、これからは、他の企業が集めた医療データ以外のデータと組み合わせて新たな分析ソリューションを新たな販路で売り捌く、もしくは医療データとハードの組み合わせによる分析ソリューション、医療データと他のデータを組み合わせることによる貨幣に匹敵するデータの流通という第2章が始まることでしょう。
医療データを基にした分析やソリューションは、製薬企業や医療機関、健保組合などに提供されるために、新規性より、確実性が重要視されてきました。
でも、これからは、新規性が何より大切な時代になってくると思います。
いろいろな業界の方々が、データ思考を身に付け、想像もつかないようなアイディアの実現に向けて活躍する時代です。医療データ企業を買収した大企業が、そのような人材を求め始めるでしょう。
この流れに乗って、みなさんも、求められる人材に変身していきましょう!
データサイエンス チュートリアルの第2章も完成の目途が付いてきました。これからも、求められる人材への変身を全力でサポートしていきます。よろしくね。
#JMDC #MDV #インテージ #SBI #NTT #オムロン
凄いことになっておりますね。
返信削除メディカル・データ・ビジョン(MDV)に関しての追加情報!
返信削除◆9月12日 TXP Medical株式会社と業務提携
→営業・販売リソースを共有、クロスセル・共同提案
◆2022年5月10日 株式会社ディー・エヌ・エーと業務提携
→民間で国内最大規模となる1,500万人超の保険者データベースを構築(国民健康保険に加入する自営業者などのデータを追加)