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コーディングを学ぶのは時間の無駄?

AIがすべてのプログラミングコードを生成するようになるので「コーディングを学ぶのは時間の無駄」か?

最近、この問題に関するまとめニュースが、Gigazineに掲載されていました。

https://gigazine.net/news/20250331-dont-study-coding-replit-ceo/


Replitのアムジャド・マサドCEOは、「すべてのコードがAIによって生成されるようになるでしょう。私が想定している最適化のシナリオでは、AIエージェントはどんどん進化し続けると思います。そうなると、『コードを学ぶ価値はあるか』という問いの答えは、以前とは違って『いいえ』となります。コードの学習は時間の無駄になると思います」と述べたことが紹介されています。

ちなみに、Replitが開発したReplit Agentは、自然言語プロンプトからコードを自動生成できるクラウドベースのAIアシスタントです。

また、このブログ「データサイエンス チュートリアル」でも分析環境にGoogle Colabを使っていますが、AIアシスタントの機能がコラボで日々、増大しています。例えば…

新しいコードセルにうっすらと「AIで生成します」という表示がされ、そこをクリックすると、AIが次に行うべきコードを教えてくれる。

「エラーの説明」ボタン→その内容は的確で、そしてコードの変更点も教えてくれます。

ある程度の用語を知っていれば、コラボがやってくれます。エラーも直してくれます。そしてその精度も高まってきているように感じます。

このような事実から、コードを学ぶ価値は必要無いという意見が出るのは、とてもよくわかります。

私も、20数年前にデータマイニングに身を投じた際、コードをゴリゴリ書いたのではなく、GUI(グラフィカル ユーザー インターフェース)で動くVisual Mining Studio(Rの元になったS言語を使っています!)を使っていました。

でも、新機能は開発が間に合わなくて、GUIを書く必要があり、メーカーの開発者にはずいぶんお世話になりました。人工知能学会でも、その開発者と一緒に発表させていただきました。

その後、2018年ごろに、副業で使うためにPythonを始めました。VMSはそれなりにライセンス料が高いので(当時、1台にインストールするのに300万円+保守料60万円だったと思います)、自分では買えなかったからです。

最初は、「Python 実践データ分析 100本ノック」の初版本から始めました。レベルがあっていなかったので、3周目で何とか理解できるようになった気がします。いろいろな分析例が出ているので、とてもいい本だと思いますが、ある程度基礎を知らないとしんどいです。「Pythonによるデータ分析入門」から始めればよかったと、今では思っています…。

その頃の自分が、今の時代にタイムスリップしたら、嬉々としてコードを学ぶことをやめたことでしょう。

でも、コードを実際に書いていくと、関数や引数の使い方やバリエーションから、開発者の意図、先輩ユーザーの要求をなんとなく知ることができ、知識が深くなり知恵に変化するのを手助けしてくれるような気がします。レシピだけでは、一流のコックが作った料理に到底及ばないのに似ていますね。

ただ、これだけAIアシスタントが進化してくると、コードの学び方も変えていく必要があります。今までも、具体的なタスクを実現するために基本的なコードを提示して、できるだけよく使う派生的な使い方を提示してきたつもりですが、まだまだだと思います。

4th STEPでは、AutoMLを体験してもらって、コードを学ぶことの意味を考え直そうと構想を練っています。

コメント

  1. Geminiに聞いたところ、『Google ColabのAIアシスタンス機能は、「Colab AI」として知られていましたが、現在は「Gemini」という名称で提供されています』とのこと。

    さらに、次の4つの機能があるそうです。

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    1. コード生成:

    自然言語による指示に基づいて、コードを自動生成します。例えば、「リスト内のすべての数字を合計するPythonコードを教えて」といった指示を出すことで、対応するコードが生成されます。
    これにより、コーディングの時間を大幅に短縮し、より複雑な問題解決に集中できます。

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    2. コード補完:

    コードの入力を途中まで行うと、AIがその続きを予測し、適切なコードを提案します。
    これにより、タイプミスを減らし、コーディングの速度を向上させることができます。

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    3. チャット機能:

    プログラミングに関する質問をチャット形式でAIに行うことができます。
    新しいライブラリの使い方を学んだり、エラーの原因を特定したりする際に役立ちます。
    生成されたコードは、コードブロックに直接追加することも可能です。

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    4. エラー分析:

    コード実行時にエラーが発生した場合、エラーメッセージに基づいて原因を分析し、解決策を提案します。
    これにより、デバッグ作業を効率化し、問題解決の時間を短縮できます。

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    利用方法:Google Colabの「ツール」→「設定」→「AIアシスタント」で機能を有効化する必要があります。

    画面右上の「Gemini」をクリックすることで、チャット機能を利用できます。

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    注意点:AIが生成するコードは、必ずしも完全に正確であるとは限りません。生成されたコードは、自身で確認し、必要に応じて修正する必要があります。機密情報や個人情報をAIアシスタントに入力することは避けてください。これらの機能を活用することで、Google Colabでのコーディング作業をよりスムーズに行うことができます。

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